『原子力発電の代替えエネルギーは何か』 第4回 協同組合Masters 会長 濱出健一

<コラム>『原子力発電の代替えエネルギーは何か』 第4回 協同組合Masters 会長 濱出健一
 世界中で再生可能エネルギーへの関心が高まる昨今ですが、日本では小水力発電の可能性が注目されている事をご存知でしょうか。小水力発電とは、国際的な基準で「ダムなどを造らず概ね1万kw以下の発電施設」とされていますが、日本で小水力発電を指す場合は1000kW以下の発電施設を意味することが多いようです。
 起伏に富んだ地形で雨に恵まれた国土を持つ日本では、ダムを造らなくても落差が大きい河川が多く、この小水力発電の適地が多いようです。身近な所では京都市桂川の小水力発電所が、観光名所である渡月橋の照明設備に電力を供給しています。
 その他の設置実例には、上下水道や大工場の排水口を利用した発電や、山間部や高地など落差を利用した発電、源泉から各旅館への温泉水供給水路を用いた発電など様々です。
 小水力発電は、上述のように公的部門や民間企業が行うものが多かったのですが、一般家庭向けの発電設備が昨秋より発売されるようになり、より身近になってきております。個人でも利用できるということで、1kwや0.5kwの出力と小型になり、質量も1kwで約75kgと軽量、設置も本体に取水ホースと排水ホースを繋ぐだけというシンプルなもののようです。優れた技術改良により、このような小型装備であっても4人家族の平均電力使用量である月平均290 kwhを十分にまかなえる電力が供給できるということです。現在の電力コストは約21円/kwhですので、換算しますと11年から15年程で設置コストは回収できます。
またこの装置の寿命はおよそ30~40年とされていますので、利益をあげることも十分に可能と考えられます。

「100%エネルギー永続地帯」
 千葉大学倉阪研究室とNPO法人環境エネルギー政策研究所が行った発表によりますと、「100%エネルギー永続地帯」と呼ばれる市町村(水力発電を含む域内の再生可能エネギーで、域内のエネルギー需要を上回る地域)が、全国に57ヶ所あると分かりました。小水力発電を主なエネルギー源として自給自足を実現している地域のひとつが熊本県の五木村で、地区内を流れる一級河川の川辺川を利用し、エネルギー自給率は900%を超えています。これらの地域では余ったエネルギーを電力会社に売電し、その電力が他地域に供給されています。これまで仕事がないとされていた地域でも、五木村のように豊かな自然を活かしてエネルギーを生み出すことができれば、都市圏にエネルギーを提供するような新たな産業が確立するかもしれません。そのためには、太陽光発電に認められているような政府の補助金を小水力発電にも適用するなど、政府の後押しが必要です。現在、政府は消費税増税に躍起になっていますが、このような将来性のあるところに投資をしていく攻めの姿勢が必要なのではないでしょうか。

Mastersはどんな発電方法を考えているのでしょうか? まだまだ続きます。 To be continued.