原発処理水の海洋放出開始 今年度は3万1,200㌧を4回に分けて放出

東京電力福島第1原子力発電所は8月24日午後1時3分、予定通り原発処理水の海への放出を開始した。トリチウムの濃度が1リットルあたり1,500ベクレル以下と想定通りに薄められたことが確認されたこと、気象条件に問題がなかったことから、海水移送ポンプを起動して処理水の放出を初めた。
処理水は海底トンネルを通じて原発の沖合1kmから放出される。初回となる今回は7,800トンの処理水を17日間かけて放出する予定。今年度は3万1,200トンを4回に分けて放出する計画。また、放出設備が故障したり、トリチウム濃度が基準を超えたりした場合には、遮断弁を作動させ放出を止めるとしている。