コロナ禍の影響が顕在化 飲食業22年上半期倒産

東京商工リサーチのまとめによると、2022年上半期の飲食業倒産が減少する中、新型コロナウイルス禍の深刻な影響が次第に顕在化している。新型コロナ関連倒産は飲食業倒産全体の237件(前年同期比28.1%減)のうち141件(同3.4%減)で、構成比は59.4%と前年同期(44.2%)から15.2ポイント上昇した。
業種別では最多が「酒場・ビヤホール(居酒屋)」の61件(前年同期比22.7%減)だった。ただ、コロナ禍による様々な制限解除後も、業界全般でみると店舗には客足が戻らず厳しい営業状況が続いている。
資本金別では個人企業を含む「1,000万円未満」が191件(構成比80.5%)、負債額別では「1億円未満」が199件(構成比83.9%)といずれも8割を超え、小・零細規模が中心。