中国人民銀行3度目の利下げ”ゼロコロナ”が回復の壁に

中国人民銀行(中央銀行)は8月22日、今年3回目の利下げに踏み切った。今春、コロナ対策で各地で断行したロックダウン(都市封鎖)により悪化した景気の回復テンポが鈍いためだ。金融緩和で資金需要を刺激するのが狙いだが、政府が堅持するコロナ封じ込めを狙う”ゼロコロナ”政策が経済回復・正常化の足かせとなっている。
現状を見る限り、秋の共産党大会に向け、中国政府が描く「年後半の回復」シナリオは大きく揺らいでいる。