三菱重工 国産ジェット旅客機撤退 開発会社も清算

三菱重工業は2月7日、国産ジェット旅客機事業の開発を中止すると発表した。事実上の撤退となる。同社は2020年秋、「三菱スペースジェット(MSJ)」の開発を事実上凍結していた。開発子会社の三菱航空機(所在地:愛知県豊山町)も清算する方針。
2008年事業化を決定。累計1兆円の開発費を投じ、納期も6度延期するなどしたが、座席が100未満の小型ジェット旅客機「リージョナルジェット」市場の成長は見通せないと判断、撤退を決断した。この結果、半世紀ぶりの国産旅客機の誕生は”幻”に終わった。