同志社大 一酸化炭素中毒の治療法開発に一役

同志社大学の北岸宏亮教授らのグループは2月21日、一酸化炭素など火災で発生するガスと強く結合する新たな化合物「hemoCD-Twins」を作製したと発表した。グループはこれをもとに、建物火災の主要な死因の一酸化炭素中毒などのち療法の開発に繋げたいとしている。
グループはマウスでこの化合物の有効性を確認した。一酸化炭素などを吸わせたマウスにこの化合物を投与する実験を行ったところ、13匹のうち11匹が生き残った。一方、化合物を投与しなかった18匹のマウスはすべて死んだ。
生き残ったマウスは投与から数分で血圧が回復、およそ2時間後には血液中のガスと結合した化合物のほとんどが尿で排出されたという。