『而今(じこん)』(第6回 代替エネルギーはお休み) 協同組合Masters 会長 濱出健一

<コラム>『而今(じこん)』 (第6回 代替エネルギーはお休み) 協同組合Masters 会長 濱出健一
皆様、Mastersも13期目を迎え3か月目も半ばを過ぎました。いかがお過ごしでしょうか。
新たな期を迎えるにあたって決意したこと、実行に移させていますでしょうか?
「日々是新」-
何かしら「新たなチャレンジ」をスタートさせていますでしょうか?
政府も新内閣を編成し、北朝鮮がミサイルを頭越しに発射するなど世界情勢も危機感を思わせる状態でスタートしたように感じます。しかしながら、日本が抱える本質的課題は何ら変わってはいません。
いい意味で危機感を持ち、自らの手足で、それぞれの現場で、「問題の根幹」に挑んでいきましょう。
13期を素晴らしい年とするために。自分ができることから、今、この瞬間から。
「而今」とは道元禅師が中国での修業時代に悟った世界観。意味は、「ただ、今、この一瞬」道元禅師は悟ります—
「他は是我にあらず」あてに出来るかどうかわからない他人…「さらにいずれの時をか待たん」来るか来ぬかわからない未来…確信の持てるのは、「今、自分が生きているこの一瞬だけ」である。
私たちは、上手くいかない現状を過去や他人のせいであると悔やみ、先が見えぬ未来に不安感を抱くことが多い。
しかし、過去や他人を責め立てても、まだ来ていない未来に不安を抱きグズグズしても、事態は何も変わらない。ならば、物事の本質(目的)を見据えた上で、「今、この瞬間」の自身の言動に集中し、心を向けて懸命に取り組むことこそ、事態を好転させる唯一の方法なのだ。
【道元禅師「而今」の教え】
今、自分自身をより良く生かすこと。今、私がなさなければめぐり合うべき真実も何もありません。
この世の全てのものはみな変化しています。生きとし生けるものの変わり方は特に早く、人の命など朝露の日に照らされて消えるが如くであります。変わらぬと思い込んでいる故郷の山や川でさえ、悠久の時の流れの中にある、まさにこの世は無常です。人はこの無常なる事に気づくとき、初めて命のはかないことを深く思い、かけがえのないこの命を慈しむ心がうまれる。
『仏道を学ぶ人は、後日に修行しようなどと考えてはいけません
今日、このときをぼんやりと過ごさず、その日その日、その時、その時を勤めなければならない。』過ぎ去った日の自分を振り返ってみて、わが人生に悔い無しと、言い切れるでしょうか。
「而今」-
未来の自分がありたい姿のイメージを明確に描く。
しかし、忘れてはならないのは未来のために「今」を犠牲にするのではなく、「今、この瞬間」を大切にすること、本当に重要なことに時間を使うこと。
皆さんは、「今、生きている、この瞬間」を大切にしていますか? 味わっていますか?
自分にとって本当に重要なことに意識を向けていますか? それらを先送りにしていませんか?
自分の本質、人生の目的に則して、いま、ここに生きる。
自分が持っている時間は限られています。
人の人生に自分の時間を費やすことはいりません。
誰かが考えた結果に従って生きる必要もないのです。
自分の内なる声が雑音に打ち消されないことです。
そして、最も重要なことは自分自身の心と直感に従い、勇気をもって行動することです。
心や直感というのは、自分が本当に望んでいる姿を知っているのです。
だから、それ以外のことは、すべて二の次でも構わないのです。
●今すぐに行動に移したい5つの大切なこと
(1)親孝行、お世話になった(なっている)方々へ感謝の気持ちを伝える
(2)家族、恋人、親友と一緒に過ごす楽しい時間を増やす
(3)自分の成長や健康維持に関わる勉強やスポーツをする
(4)心から楽しいと感じる趣味に使う時間を増やす
(5)新たな出会いの機会を増やす~多様な価値観、考え方に積極的に触れる