袴田事件 検察側が特別抗告を断念 42年経て無罪へ

1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」をめぐり、東京高検は3月20日、死刑が確定していた袴田巌さん(87)の裁判のやり直しを認めた13日の東京高裁の決定について、最高裁に特別抗告しないことを発表した。死刑確定から約42年を経て、再審の可否を巡る議論は決着した。今後、静岡地裁で刑事裁判がやり直され、無罪が言い渡される公算が大きい。