「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

大阪万博ボランティア 目標の2.7倍の5.5万人が応募

2025年大阪・関西万博の運営を担う博覧会協会は5月1日、万博のボランティアに5万5,222人(速報値)の応募があったと発表した。目標に掲げていた2万人の2.7倍に達した。
応募人数は4月上旬時点では約1万5,000人にとどまっていたが、4月30日の締め切りを前に最後の3週間余りの期間に約4万人の応募があった。ボランティアは夢洲の会場内で来場者の案内などに携わるほか、主要駅・空港で交通や万博情報の案内も担う。

全国の空き家 過去最多の900万戸 30年で倍増 総務省

総務省が4月30日発表した2023年10月1日現在の住宅・土地統計調査結果(速報値)によると、全国の空き家は900万戸に上った。前回調査時の2018年から51万戸増加し、過去最多を更新した。30年前の1993年(448万戸)から倍増した。この点について、同省統計局は「単身高齢者世帯の増加に伴い、亡くなったり、施設に移ったりした後、空き家になるケースが増えていると考えられる」としている。
総住宅数は世帯数の増加により、261万戸増の6,502万戸。このうち空き家が占める割合(空き家率)は13.8%で、いずれも過去最高だった。
空き家のうち賃貸用や売却用、別荘などに該当せず、使用目的のない物件は、前回から37万戸増加し385万戸。空き家全体に占める割合は42.8%に達し、2003年(32.1%)から拡大が続いている。

JR西日本 23年度利益11%増 運輸収入コロナ禍前の96%に

JR西日本の2023年度連結決算は売上高が前年度比17%増の1兆6,350億円、最終利益は同11%増の987億円となった。これは鉄道利用客が国内で回復してきたことに加え、外国人観光客が大幅に増加し、運輸収入が新型コロナウイルス禍前の2019年の96%まで回復したことが主な要因。人の移動が活発になったことで、商業施設やホテルなどの事業も好調だった。
2024年度は北陸新幹線の敦賀への延伸により鉄道利用が引き続き伸びが見込めるとして、最終利益が1,000億円程度になる見通し。

関西電力23年度 最終利益は4,418億円で過去最高を更新

関西電力の2023年度連結決算は、売上高が前年度比2.7%増の4兆593億円、最終利益が4,418億円となり、いずれも過去最高を更新した。LNG(液化天然ガス)をはじめとする燃料価格が一時より落ち着いたことなどが主な要因。2024年度の業績については、為替や燃料価格の変動が反映されるため、最終利益は2023年度比41%減の2,600億円程度になるとの見通しを示した。

札幌市中心部で10階建て耐火木質ビル 住友林業, 熊谷組 

Beppo Corporation(本社:東京都渋谷区)は4月29日、札幌市中心地に地下1階・地上10階建ての耐火木質ビル「木 NINARU BLDG(キニナルビルディング)」(所在地:札幌市中央区)が開業したと発表した。このビルは鉄骨造で上層階には木質ハイブリッド集成材を使用。集成材を耐火被覆して木の温もりが感じられる仕上げとしている。
ビルの設計は主にアトリエオンド一級建築事務所(本社:札幌市中央区)、施工は熊谷組(本社:東京都新宿区)と住友林業(本社:東京都千代田区)がそれぞれ担当した。Beppoはこのビルを、北海道の産業と若者を支援し、新たな出会いや刺激を生み出す拠点にするとしている。

三菱電機 フィリピン空軍に移動式警戒管制レーダー初納入

三菱電機は4月30日、フィリピン国防省と2020年8月に交わした移動式警戒管制レーダー納入契約に基づき、2024年3月にフィリピン空軍に納入したと発表した。2023年10月に納入した初号機(固定式警戒管制レーダー)に次ぐ2基目で、移動式警戒管制レーダーとしては初めての完成装備品の移転となる。

能登半島地震4カ月 石川県内 今も4,606人が避難所暮らし

2024年元日に発生した、最大震度7を観測した能登半島地震から5月1日で4カ月経過した。石川県内では仮設住宅の建設が進められ、4月までに県が必要と見積もる数の5割を超える3,300戸余りが完成している。ただ、それでも4月30日時点で4,606人が今も避難所暮らしを余儀なくされている。被災者の生活再建に向けた早急な環境整備が求められている。
能登半島地震では石川県内でこれまでに245人の志望が確認され、3人が行方不明となっている。被害を受けた住宅は県内で7万8,568棟に上り、このうち8,142棟が全壊した。また、珠洲市、輪島市を中心におよそ3,780戸で断水が続いていることから、自宅に戻ることができない被災者もいる。

鳥貴族HDが社名変更「エターナルホスピタリティG」へ

鳥貴族ホールディングス(HD)(本社・大阪市浪速区)は4月30日、2024年5月1日より社名を「エターナルホスピタリティグループ」に変更すると発表した。社名変更に合わせ、新たなコーポレートロゴおよび新ビジョン「Global YAKITORI Family」を策定した。
社名から「鳥貴族」の屋号を外した。この背景には看板業態への依存脱却と、海外での成長を目指す、そして日本が誇る焼き鳥文化を世界に届けようとの挑戦姿勢がうかがわれる。

桂由美さん死去94歳 日本ブライダルファッションの先駆け

日本のブライダルファッションの先駆けで世界的に知られたデザイナーの桂由美さんが4月26日、亡くなった。94歳だった。
桂さんは1965年に東京・赤坂に日本で初めてのブライダル専門店をオープンし、日本初のブライダルショーも開催した。当時はまだ一般的ではなかったウエディングドレスを浸透させ、女性のシルエットを美しく引き出すドレスで日本の結婚式のスタイルにも強い影響を与えた。
1980年代からニューヨークやパリなど世界30以上の都市でショーを開いて活動の場を広げ、日本を代表するファッションデザイナーとしての地位を築いた。3月にも東京で最新作70点を発表するファッションショーを開催するなど精力的に活動していた。

小野薬品 米バイオ医薬品デシフェラ社を3,700億円で買収

小野薬品工業(本社:大阪市中央区)は4月30日、米国のバイオ医薬品会社、Deciphera Pharmaceuticals,Inc.(DCPH=デシフェラ・ファーマシューティカルズ、本社:米国マサチューセッツ州、以下、Deciphera社)を総額約24億米ドル(約3,700億円)で買収すると発表した。9月末までに買収手続きを完了する予定。この買収により、小野薬品はがん治療薬の開発などを強化する。