川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、伊集院静ら文豪、そして平成・令和の超売れっ子作家らが愛し、定宿とした東京都千代田区の「山の上ホテル」が2月12日の営業を最後に、休業に入った。建物の老朽化が理由で、営業再開時期は未定としている。ホテルの休業はすでに発表済みだったこともあり、最終日はロビーやレストランを訪れ、別れを惜しむ人の姿が見られた。
1954年にホテルとして創業。出版社が多い神田神保町に近い立地から、締め切りの迫った作家の”缶詰め”の現場として使われ、創業時からロビーは原稿を待つ編集者であふれた時代があったという。アールデコ調の建物で、クラシックな雰囲気と静かな環境が作家に好評だった。
「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ
飛鳥時代の遺跡群の世界遺産登録目指し知事らが現地視察
奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡の世界遺産への登録を目指し、奈良県の山下知事らが2月9日、地元自体の首長らと現地を視察し、課題などを確認した。一行は①藤原宮跡や飛鳥宮跡が見渡せる明日香村の甘樫丘②飛鳥時代の石舞台古墳や藤原宮跡ーなどを見て回った。
奈良県では明日香村と橿原市、桜井市の飛鳥時代の都の跡などの文化財で構成する「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」について、2年後のユネスコの世界遺産への登録を目指して準備を進めている。
今回視察した構成文化財の中に、まだ全体が史跡に指定されていないものがあり、世界遺産登録に向けた課題も確認した。県や地元自治体では来年度、令和6年度の日本の候補として推薦してもらうため、3月にも推薦書の素案を文化庁に提出する方針。
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月面探査機「SLIM」の運用再開 太陽電池稼働 観測調査も
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紫式部「源氏物語」の世界描いた日本画 嵯峨嵐山文華館
紫式部が主人公・光源氏を軸に平安貴族社会で繰り広げる恋の遍歴ストーリー、古典の名作「源氏物語」の場面を描いた日本画を紹介する展示会が、京都市右京区の嵯峨嵐山文華館で開かれている。これは、源氏物語をテーマに描かれ屏風や掛け軸などを紹介する展示会で、会場には鎌倉時代から昭和に描かれた33点の作品が紹介されている。展示会は4月7日まで。
このうち江戸時代初期に狩野山楽が描いた「源氏物語押絵帖屏風」は、光源氏の半生が12の場面で描かれている。また、江戸時代後期に活躍した狩野玉円永信の掛け軸「源氏五十四帖図」は、人物を敢えて描かず、象徴となる風景やものだけで場面を表現していて、扇子の上に置かれた夕顔の花や複数の牛車などが物語を連想させる。
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東京国立博物館で「中尊寺金色堂」建立900年特別展
世界遺産登録されている岩手県・平泉町の「中尊寺金色堂」が今年、建立900年になるのに合わせ、堂内に安置されている国宝の仏像11体などを一堂に展示する特別展が、1月23日から東京国立博物館で始まった。同特別展は4月14日まで。
中尊寺の金色堂は1124年に奥州藤原氏の初代、藤原清衡が戦乱のない世を願って建立。現存するものとしては東北で最も古い建造物。今回展示されるのは阿弥陀如来坐像を中心とした阿弥陀三尊像はじめ、展示作品50点のうち41点が国宝。栄耀栄華を誇った清衡・基衡・秀衡の奥州藤原三代の当時の本拠・平泉の文化水準の高さをうかがわせる。
このほか、会場に設置された幅およそ7mの大型ディスプレーで超高精細の8K技術を使ったCGで原寸大の金色堂が再現されている。