「アジア-国際交流」カテゴリーアーカイブ

宇宙ごみ除去技術開発 G7が主導 科学技術相会合が共同声明

宮城県仙台市で開かれた主要7カ国(G7)の科学技術相会合は5月13日、共同声明をまとめた。宇宙ごみを除去する技術開発をめぐり、G7が主導して進めることで合意した。安全保障に不可欠な衛星が、宇宙ごみの破片にぶつかって壊れる危険性がある。声明では「喫緊の対応が必要」と強調している。
宇宙ごみは任務が終わっても軌道上に残る衛星などを指す。この処理を巡って中国が2007年、ロシアが2021年にミサイルで衛星を破壊する実験に踏み切り、大量の破片が散らばり、事態を悪化させた。

JBIC 印 太陽光発電事業に民間と150億円を協調融資

国際協力銀行(本部:東京都千代田区、以下、JBIC)は3月27日、インドの国営企業SJVN Limited(以下、SJVN)との間で、融資総額150億円(うちJBIC融資分90億円)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。これは、三菱UFJ銀行および山陰合同銀行との協調融資により実施するもの。また、JBICは民間金融機関の融資部分に対し、保証を提供する。
SJVNは、インド政府やヒマーチャル・プラデシュ州などが出資参画し、インド電力省が管轄する国営企業で、水力発電、再生可能エネルギー発電事業、送電事業を手掛けている。

ドバイで日本馬躍動 ウシュバテソーロ WCを制覇

競馬のドバイ国際競走は3月25日、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのメイダン競馬場で日本馬も数多く参戦し、行われた。メインのドバイ・ワールドカップ(G1、2000m、ダート)でウシュバテソーロ(川田将雅騎乗)が優勝し、1着賞金696万ドル(約9億2,000万円)を獲得した。日本馬が同レースを制したのは2011年のヴィクトワールピサ以来2度目。
イクイノックス 圧巻のドバイ・シーマC制覇 G13勝目
ドバイ・シーマクラシック(G1、2410m、芝)は2022年の年度代表馬イクイノックス(クリストフ・ルメール騎乗)が圧巻の強さをみせ、完勝した。この結果、同馬は天皇賞y・秋、有馬記念に続くG13勝目を挙げた。
ドバイ・ターフ(G1、1800m、芝)ではダノンベルーガが2着に入った。このほか、GⅡレースではUAEダービー(1900m、ダート)で、デルマソトカゲ(クリストフ・ルメール騎乗)が優勝するなど、上位4頭を独占した。

バイデン米大統領「ロシアの勝利決してない」

米国のバイデン大統領は2月21日、ロシアによる軍事侵攻の開始から1年となるのを前に、訪問先のポーランドの首都ワルシャワで演説し、「ロシアがウクライナで勝利することは決してない」と述べた。我々のウクライナへの支持が揺らぐことはなく、ウクライナを支え続けていくと強調した。
また、バイデン氏は「侵攻によって試されたのはウクライナだけでなく、世界そのものだ。民主主義は弱くなるどころか、より強くなった。専制主義こそが弱体化した」と訴えた。

安保理 北朝鮮ミサイル発射で非難声明採択できず

国連の安全保障理事会は2月20日、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含む複数の弾道ミサイル発射を受け、緊急会合を開いた。ただ、中国、ロシアの反対で安保理としての一致した非難声明は採択できなかった。安保理は北朝鮮のミサイル発射を受けて何度も会合を開いているが、一致した対応は取れていない。

バイデン米大統領 ウクライナを電撃訪問 侵攻後初

バイデン米大統領が2月20日、ウクライナの首都キーウを予告なしに訪問し、同国のゼレンスキー大統領と会談した。昨年2月24日のロシアのウクライナ侵攻開始から1年を前に支援継続に向けた国際社会の結束を強調した。また、バイデン氏はウクライナに新たに5億ドル(約670億円)規模の軍事支援を表明した。バイデン氏のウクライナ訪問は、ロシアの侵攻開始以降、初となる。

トルコ南部に日本の野営病院開設 本格稼働開始

複数のメディアによると、トルコ・シリア大地震の震源に近いトルコ南部の町、オーゼリに日本の国際緊急救助隊の医療チームが2月17日、テントを繋いだ野営病院を開き、本格稼働を開始した。早速、被災住民らが次々と訪れていた。
この野営病院は職業訓練校の駐車場に設けられており、入院設備と手術室もある。日本全国の大学病院や保健所などから集まった有志、総勢70人超の医師や看護師らが医療を提供する。
トルコ、シリア当局と国連のまとめによると、両国の死者は計4万6,000人を上回り、トルコだけで4万人を超えている。

ベルリン国際映画祭『すずめの戸締まり』ノミネート

カンヌ、ベネチアと並ぶ世界3大映画祭の一つで、今年73回目を迎えたドイツのベルリン国際映画祭が2月16日開幕した。今年は最高賞にあたる「金熊賞」を競うコンペティション部門に19の映画が出品され、日本から新海誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』がノミネートされた。
日本のアニメ作品が同部門にノミネートされるのは2002年に「金熊賞」を受賞した宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり。
ベルリン国際映画祭は開催中、およそ290本の映画が上映される予定で、25日に「金熊賞」などの審査結果が発表される。

中国 日本人向けのビザ1/29発給再開 経済テコ入れへ

在日本中国大使館は1月29日、日本人に対する中国への渡航ビザ(査証)の発給を同日から再開すると発表した。
中国は「ゼロコロナ」政策撤廃後、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、日本政府が中国からの渡航者への水際対策を強化したことに対抗し、1月10日から日本人に対するビザの発給を停止していた。長期にわたり続けたゼロコロナ政策で減速した国内経済を早期にテコ入れするため、日中間のビジネス交流の活性化を狙ったとみられる。

バングラデシュ・ダッカで初の都市鉄道 一部開業

バングラデシュの首都ダッカで12月28日、日本の支援で建設されている同国初の都市型鉄道「ダッカメトロ」の一部区間が開業した。建設計画が進む複数の路線のうち、「6号線」の全21kmのうち12kmの区間で営業を開始したもの。6号線の全線開通は2025年の予定。
世界有数の人口過密都市・ダッカの大動脈として、交通渋滞や大気汚染の緩和が期待される。